2022年3月10日
Talking about DISCUS ATHLETIC
スケートシーンとの意外な関係もクローズアップされるアメリカンスポーツウェアの雄、ディスカスアスレチック。 当時のウェアが古着シーンにおいても徐々に注目される中、業界の酸いも甘いもわきまえたご意見番、藤原裕さんがディスカスアスレチックについて語ります。
1980年代にはアメリカの各大学と提携しスウェットシャツやTシャツを製作。 スケートシーンとの意外な関係もクローズアップされるアメリカンスポーツウェアの雄、ディスカス アスレチック。 当時のウェアが古着シーンにおいても徐々に注目される中、業界の酸いも甘いもわきまえたご意見番、藤原裕さんがディスカス アスレチックについて語る。
ベルベルジン ・ディレクター藤原 裕 Yutaka Fujiwara
原宿の名店、『ベルベルジン』のディレクションを担当しながら、今なお店頭に立ちお客様とのふれあいも大切にする古着シーンのご意見番。目から鱗の知識や情報を披露するYouTubeは古着好き、洋服好きの間でも話題に。 また、アパレルブランドのアドバイザーとしても活躍し、今春には自身のブランドも展開するとか。
ー ディスカス アスレチックといえば、アメリカの大学内にある生協で売られていたカレッジスウェットやカレッジパーカがつとに有名だ。 しかし、藤原さんはスケートシーンとのつながりの方が印象深いという。
「ディスカス アスレチックは、パウエル ペラルタのスウェットのボディに使われていたことの方が印象としては強いですね。僕の周りの人間に聞いてみても同じ意見。 ヴィンテージの世界でスケート系アイテムは、特にTシャツにいえることですけどかなりの高値で取り引きされているイメージがあります。 Tシャツ一枚が80万円で売買された例もありますから。 実は僕も、以前後輩から総柄のパウエルペラルタのスウェットシャツを譲ってもらったんですよ。 柄が全体に散りばめられた、通称“マルチ”と呼ばれるものですね。 いち時期50万円の値が付いてましたけど、今だったらもっとするかもしれません」。
「ディスカス アスレチックは、パウエル ペラルタのスウェットのボディに使われていたことの方が印象としては強いですね。僕の周りの人間に聞いてみても同じ意見。 ヴィンテージの世界でスケート系アイテムは、特にTシャツにいえることですけどかなりの高値で取り引きされているイメージがあります。 Tシャツ一枚が80万円で売買された例もありますから。 実は僕も、以前後輩から総柄のパウエルペラルタのスウェットシャツを譲ってもらったんですよ。 柄が全体に散りばめられた、通称“マルチ”と呼ばれるものですね。 いち時期50万円の値が付いてましたけど、今だったらもっとするかもしれません」。
ー 今、古着熱が高まりを見せている中、「カレッジ系スウェットシャツもその流れを牽引している」と藤原さん。 カレッジを中心に、’80年代、’90年代のアイテムを手に取る若い子が増えているとか。
「’90年代半ば〜後半にかけては、’50年代、’60年代のスウェットシャツがアツかったですよね。 カレッジものなんてその象徴でした。 リアルに目の当たりにしてきた僕からすると、’80年代、’90年代をヴィンテージと呼ぶのはピンとこない。 でも、あのヴィンテージブームから30年ぐらい経っているわけで、今の子たちからしたらもう’90年代がヴィンテージなんですよね。 それを考えれば、やっぱりブランドのルーツにカレッジがあるのは魅力的です」。
「’90年代半ば〜後半にかけては、’50年代、’60年代のスウェットシャツがアツかったですよね。 カレッジものなんてその象徴でした。 リアルに目の当たりにしてきた僕からすると、’80年代、’90年代をヴィンテージと呼ぶのはピンとこない。 でも、あのヴィンテージブームから30年ぐらい経っているわけで、今の子たちからしたらもう’90年代がヴィンテージなんですよね。 それを考えれば、やっぱりブランドのルーツにカレッジがあるのは魅力的です」。
ー 時代ならではの生地やプリントの製法、特徴的ディテールもその後の価値を決める要因。 その点を踏まえても、ディスカス アスレチックには「可能性を感じる」と藤原さんは語る。
「ブランドの設立が1973年ということは、もうボディ生地の組成にポリエステルが組み込まれていますね。当時の生地はやはり着心地が軽やか。 ここに私物の’40年代ぐらいのスウェットシャツがありますが、比べると違いは分かってもらえると思います。 乾きやすさや着やすさ、型崩れしないといった当時の社会的ニーズも透けて見えますよね。 このふっくらとしたプリントもあまり見たことがないので、ブランドを知るためのいいフックになりそう。 当時の世相がおぼろげながら見えてくるアイテムは、時と共に魅力を増していきます」。
「ブランドの設立が1973年ということは、もうボディ生地の組成にポリエステルが組み込まれていますね。当時の生地はやはり着心地が軽やか。 ここに私物の’40年代ぐらいのスウェットシャツがありますが、比べると違いは分かってもらえると思います。 乾きやすさや着やすさ、型崩れしないといった当時の社会的ニーズも透けて見えますよね。 このふっくらとしたプリントもあまり見たことがないので、ブランドを知るためのいいフックになりそう。 当時の世相がおぼろげながら見えてくるアイテムは、時と共に魅力を増していきます」。
さらに、ひと通りディスカス アスレチックの古着を手に取りながら藤原さんが気になったのは、「これまでに誰が着用してきたか」。 それによってもまた変わってくるとか。
「ついこの間は、ジョン・レノンが着ていたとされるラングラーのGジャンが高値で売れました。 やはりその影響力は根強いですよね。 ディスカス アスレチックさんも、これまでに意外な人物が着ているケースもあるかもしれない。 タグの変遷も見受けられるので、いろいろと掘り甲斐がありそうですよね。 個人的にも集めてみようかな〜(笑)」。
古着業界のご意見番も興味をそそられたディスカス アスレチックのスウェットシャツ。もしかすると、ベルベルジンへ足を運べば過去の珍しいアイテムに巡り合えるかもしれない。
「ついこの間は、ジョン・レノンが着ていたとされるラングラーのGジャンが高値で売れました。 やはりその影響力は根強いですよね。 ディスカス アスレチックさんも、これまでに意外な人物が着ているケースもあるかもしれない。 タグの変遷も見受けられるので、いろいろと掘り甲斐がありそうですよね。 個人的にも集めてみようかな〜(笑)」。
古着業界のご意見番も興味をそそられたディスカス アスレチックのスウェットシャツ。もしかすると、ベルベルジンへ足を運べば過去の珍しいアイテムに巡り合えるかもしれない。